★リレーメッセージ★スタートします!

中村龍史さんへの心意気を繋ぐリレーメッセージが、本日よりスタートいたします✩.*˚

龍史さんと過ごした日々、想いや裏話まで、それぞれのメッセージを繋いでいくこのコーナー♪不定期更新ですが、誰から誰にバトンが渡るのかぜひお楽しみに!!

龍史さんへの想いの輪がどんどん広がりますように…

さぁ、トップバッターは??

話は簡潔に!

龍史さんは常々、話は簡潔に!
ダラダラさせるな!と言っていましたので
龍史さんと過ごした仕事やプライベートでの思い出を軽く書きたいと思います。

龍史さんとは2001年、自分が24歳。出会って約20年の付き合いでした。
マッスルミュージカルの初演オーディションでした。
学生あがりの機械体操しかやって来なかった、舞台の右も左も分からない自分に舞台の上手とは何か、下手とは何かを
教えてくれたのが中村龍史さんです。
龍史さんの生み出す笑い、群舞の演出と自分達の技が、お客様を驚かせ、笑顔になってもらえるということ。こんなにも体が興奮し、喜びを感じるんだということを教えてくれました。
何事も「やってできないことはない」という龍史さんに、マッスルでの7年のうち、「できない」と、たった1度だけ言ったことがありました。
「お前らさぁ、そこで浮けない?
バク転の途中で止まれない?」
一瞬できる気がしたけど、やっぱり浮くのは無理で、冷静になった瞬間皆で大笑いしたのを覚えています。「真面目にバカをやる」を貫いて7年。
いつの間にか年間200も300も本番をこなすパフォーマーになっていました。
その頃から、龍史さんとは稽古場以外では男同志、年の離れたヤンチャな男友達のような会話もしました。

マッスル後、劇団になってからは、パフォーマーとしてだけではなく、俳優や楽器もこなす演者として芝居公演やライブも経験させてもらいました。
想像力、集中力、サービス精神。出し惜しみするな、自分で自分の限界を決めるな、考えろ考えろ!
舞台でのダメ出しは、その作品での話にとどまらず、今では自分の考え方の基本、舞台に対する姿勢になっていったのはいうまでもありません。
龍史さんとは本当に色んな話しや相談、喧嘩、約束もたくさんありました。
「これ留美ちゃんに言うなよ」とか
「これだけは俺が死んでも言うなよ」という話まで。
劇団を立ち上げてから10年の月日が経ったある日、龍史さん留美さんに、ファミレスに呼ばれました。「またできるぞ、今までの10年、無駄ではなかった、命がけで夢を叶えたい。」それがenergyでした。

コーチ兼演者という立場になり、龍史さんから演出についてのアイデアや考えを出すよう言われることもありました。面白がってくれ、作品に実験的に取り入れてくれたものもありました。その大変さと面白さは、演者の立場とはまた違った喜びを感じさせてくれました。
昨年11月公演の千秋楽。いつものように客席にメンバーを集めてのダメ出しの時間。
「今回のenergy、自分の作品のなかで過去最高の大好きな作品になった、メンバースタッフありがとう。」
過去20年間、一度も聞くことのなかった「最高」という言葉と「感謝」の言葉。想定外で驚きました。
これが最後のダメ出しになるとは思ってもいませんでした。

年末に病院で会いエレベーター前でハイタッチをして別れたのが最後でした。
龍史さんが亡くなった知らせを聞いたあと、筆談用のノートに「TERUに電話」とメモがあったそうです。最後に何をいいたかったのか、「energy」のことか、「死ぬまで言うな」の話か、
最後の最後に「TERUにTEL」ダジャレ?
答えはわかりませんが。これも「考えろ、考えろ」ということなのでしょうか。

龍史さんの想い、届けたい笑い、活力は、energyの中にあります。
命を掛けたenergyという作品を一人でも多くの人に見てもらえますように。
結局ダラダラ書いてしまった…

龍史さん!!!
見守っていてください。
本当に本当にありがとうございました!
そして、ゆっくり休んでください。

休んでくださいね本当に。
フリじゃないんで!(^-^)
TERU。

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