いつも応援して下さる皆さま方へ

いつも応援して下さる皆さま方へ

 緊急事態宣言下、ありがたいことに自然は留まることなく、花水木、躑躅、藤、五月、山吹と次々に満開を迎えています。

 お知らせが大変に遅れてしまいましたが、2020年1月22日、中村龍史は都内の病院にて急逝致しました。

1月末には全国紙等でお伝え出来たかと思いますが、何より先に皆さまにお知らせすべきところ、ペンを取る力も出ず、今日に至ってしまいましたことを、先ずはお詫び申しあげます。

 2月は中村の想い、心意気をどう伝えていくのか悩み、3月に入ってからは

コロナに振り回されました。今、エンターテインメント業界、殊に舞台、ライブは受難の時、大きな変化の波に揉まれ、淘汰されて行くのでしょう。

デジタルな時代だからこそ、同じ空間を共有する舞台は貴重になっていくのだと思いますが。

 演出家、振付家、またエンターテインメント作家として、39年間、舞台作品を創り続け、人工透析を始めてからも、体力・生命力に溢れていた中村でしたので、忽然と消えたとしか思えません。中村自身も私も、また医師も納得のいかないことがあり、病理解剖の結果を待っているところです。

 遺伝性の多発性嚢胞腎で、22年間の人工透析、心臓にも4本のステント、脊柱管狭窄症、右耳は聴こえないという満身創痍、この先、多くのの透析患者の方々が手術を受ける際に、少しでもお役に立てれば中村も本望かと思います。

 さて「障がい現役」を貫いた中村龍史のライフワークであった、

スポーツミュージカル『energy』〜笑う筋肉〜ですが、初演時と変わらぬ体制で、続けて参ります。

 マッスルから中村JAPANを経て、『energy』まで、舞台創りのプロフェッショナルの中村が残した様々なパフォーマンス、シーンを、再度構成し、中村の演出に沿って、強力なスタッフ陣、制作の吉本興行、コーチ兼出演者のTERU・おかえいり・相川舞、他の出演者と共に、私はその遺志と心意気を繋いで行く所存です。6月の鹿児島公演は、9月に移り、7月18日〜8月10日迄、スパリゾート・ハワイアンズで、通常より短いバージョンで上演予定です。

 そして、お約束をしていた中村のお別れ会ですが、タイトルを「中村龍史と

お別れしない会」とし、7月3日(金)に開催する予定です。

長い間、応援して下さる皆さまと一緒に「中村龍史とお別れしない、決意表明の会」にしたいと考えています。

本間ひとしさん、大藤史さんの「老人とふみ」皆さまと「こまいぬ」メドレー、映像、写真の用意もありますので、色々思案中ですが、何かご希望がありましたら是非メール(hirame@tky.3web.ne.jp)にてお知らせくださいませ。

 また、『コーラス9』も、「お別れしない会」の翌日から二日間、初演メンバー(アマゾンズの斉藤久美・吉川智子・大滝裕子、濱田“ペコ”美和子、

豊広純子、平塚文子、清水美恵)のありがたい心意気で、7月4日(土)5日(日)、初演同様、南青山曼荼羅にて再演の予定です。ピアノは崎久保吉啓さん、勿論、中村JAPANの水野江莉花、おかも出演しますが、中村の審査員の役はどうなるのでしょうか?、、、、、是非確かめにいらしてください。

 ただ心配なのは、このコロナの状況下、エンターテインメント・ライブの再開はいつになるのか予測がつかないことです。延期になる可能性もあるかと思いますが、その際はお知らせ致しますので、悪しからずご了承ください。

 龍史さんならこのような状況にどう対処して行くのかと、メールやお電話を頂く度に、「このピンチをチャンスに変えろ!」と言うのではないかと。

私自身は、急に与えられた自由時間を、自習時間だと認識し、今後の舞台のありようの変化に対処出来るよう、苦手なMacとも向き合っています。

 ところで、告別式は近親者でと新聞等でお伝えましたが、沢山の仕事関係者がご会葬下さり、都心の小さな斎場は満員札止め立ち見状態でした。

  中村は何より、笑顔が好きでした。

  皆さまの笑顔に会いたくて、面白い舞台を創っていました。

  手を抜かない、気を抜かない、出し惜しみをしない。

  決してぶれずに、日本発のオリジナルにこだわり続けました。

  愚痴も嘆きもなく「障がい現役」を貫きました。

  中村の周りにはいつも笑いが絶えませんでした。

  笑いと明日への活力が、中村のものつくりのテーマでした。

 中村が書き続けていた「STAGE navi」(産經新聞出版)のエッセイも『満身ソウイ工夫の妻』というタイトルで続けることになりました。

 編集長はじめ周りの方のお力添えのおかげです。第一回は中村の告別式の様子を、倉本聰さんの弔電を基に書いてみました。是非一度、お読み頂けたら嬉しくありがたく存じます。

(2020年4月27日発売、vol.43)

私は長い間、その折々のスタッフと共に彼のサポートをし、必要とあらば脚本も書いて参りました。

私財を投じては実験的な舞台を繰り返し創り、その結果、日本初のオリジナル、ノンバーバル(台詞のない)ミュージカルのラスベガスでのロングラン公演に繋がり、その後も繰り返し試演し、その都度皆さまに応援していただき、それが 昨年の『energy』『コーラス9』に繋がりました。

 中村の肉体は消滅しましたが、彼の残した作品と舞台に対する心意気は不滅です。その心意気を皆さまと一緒に次の世代、次の時代に繋げていけましたら幸いに存じます。

 どうか今後とも変わらずにご支援を賜りますよう

お願い申し上げます。

末筆ながら、皆さまのご健康と、

一日も早いコロナの収束を祈っております。

  令和二年 皐月

オフィスひらめ&中村JAPAN.D.C代表 中村留美子

中村はマッスルミュージカルを創っていた頃に、「筋肉体操」の作詞・振付をしていますが、下記の体操3つの作詞・作曲・振付は、乗りと洒落で創ったそうです。

 *energyの健康リズム体操

 ゆっくりとしたリズムですが、呪文のような歌詞で、ボディスラップとアースタップを自然に覚えられます。3番までですが、少しずつ増やし、世界一長い体操にすると中村が言っておりました。ご期待ください。

 又、スポーツ医学専門家で関西医科大学の健康科学科の木村穣教授により、「身体」のみならず「心と脳」にも有用と推奨されております。

皆さん、energy健康リズム体操で健康寿命を延ばしましょう!

満を持して、You Tubeでenergy(エナジー)チャンネルが開設されます。

energy健康リズム体操で、心身ともにコロナに打ち勝つよう、続けてみましょう!

*5月18日(月)朝8時〜 是非、ご覧下さい

energy 笑う筋肉 チャンネル

https://www.youtube.com/channel/UC-RJC-LGL9m0hW9ejKokc3A  

*倉本聰脚本「やすらぎの郷」の『やすらぎ体操第一』

*倉本聰脚本「やすらぎの刻〜道」の『やすらぎ体操第二』

 中村のかけ声が、何とも懐かしく小気味好く笑える体操です。

 これは是非、探してみて下さい。

 中村JAPANメンバーに依る「やすらぎ体操」をup出来たらお知らせします。

STAGE navi のバックナンバーvol.18~42まで用意があるそうです。

vol.37まで中村龍史の満身創痍創意工夫のエッセーが載っていますが、

ご確認の上、お求めくださいませ。ご不明な点はひらめまでご連絡を。

販売部 03—3275−8635 (月〜金 午前10時〜午後5時)

*STAGE navi vol.43   2020 4月27日号(新連載 満身ソウイ工夫の妻)

をお求めの方は、インターネットかお近くの書店、ご不明な点は、

オフィスひらめ(03—3439−3623)かメールにてお問い合せくださいませ。

*「江莉花と一緒に」は6月14日、文夏をゲストに予定していましたが、この 状況下、残念ながら延期となりました。また、お葉書でお知らせします。

「コーラス9」のチケット売り出しは、様子を見ながらですが、6月半ばに

ホームページ上、出演者のFacebook等でお知らせをする予定です。

又、中村龍史のFacebookは私が引き継ぎますが、全くそのやり方がわからず、水野江莉花の指導を待って、多分、6月末には再開出来るかと思います。

その折は、是非、お友達申請をお願い致します。

現在、ひらめ倶楽部も中村JAPANファンクラブも、入会金も年会費も戴いておりません。季節のお便り、公演の案内、記念の集会等だけですが、

メールか電話でご登録いただければ、毎回送らせていただきます。

私と、時折メンバー、時折アルバイトでやっておりますので、なかなか思うようにお応え出来ませんが、こういう時代、インターネットだけでなく、

手作りのお便りも心がほんわかするかもしれません。お試しくださいませ。

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